其の四十 本音の感想 ぶっちゃけます!
※ 補 足
原作14巻で私が感じた不快感・嫌悪感は
先生の陰湿で・執念深い悪意と根深い殺意を感じたから
「少しづつ削いでいこう
時間をかけて肉体の苦痛を限界まで味遭わせてやろう
…自分がして来た事に意味を見出せなくなるまで絶望の淵に追い込んで抹殺しよう」
単に「苛め抜いて・苦しめ抜いて・なぶり尽くしたら終わらせて上げる…」
そんな意図が透けて見える様だった → 不快感・嫌悪感の正体=悪意=悪趣味
それ以外にあの描写には何ら意味は無い
何らかの意図が有ったとしたらアレを “ 楽しんで描いていた ”
「悲劇の人・凄惨な最期」って看板・背負わせて、見せ場のつもりだった程度
14巻・公式ファンブックから、私がつくづく感じた事です
②疑問について…あの人の " 退場 " が、何故ああいう幕引きだったのか?
“ 退場 ” という言葉が一般的な意味ではなく
業界的に “ シ ” (抹殺)という隠語なら私がこれから書くことは
一見、無意味に映るかも知れません
でも、敢えてその “ 退場 ” についての疑問を書きます
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『幼魚と逆罰~また明日』まで観終わった時、
「この人は近々、呪術師を辞めて海外に行ってしまうんだな…」
「でも、その方が良い!」と思った
男に仕事の遣り甲斐は大事かもしれない、でも生き甲斐にするのは違う…
“ 継ぎ接ぎ ” の術式から生還して、気付くだろう…
去年の12月に『懐玉・玉折』まで読んで一層・確信に変わった
そう、七海建人は灰原雄の代わりに戦う必要は無い
七海建人は灰原雄の分も生きることに意味が有るんだ
卒業まで高専に残ったのは単なるケジメだろう
七海建人は、あの時「逃げた」と言ったけれど
卒業のタイミングで呪術師になる決断はとても出来なかったんだろう
辞めたのは、実は正解だったんだ…
でも、ずっと心の中で灰原雄を助けられなかった自分を赦せなかった!
逃げた…自分を赦せず・恥じてもいた、後悔に苛まれていた
だから、遣り甲斐だの生き甲斐だ(嘘は無かっただろうけど)のと
理由をこじつけて自分を誤魔化して戻る言い訳にした
そういう過去が有ったなら尚更生還後に気付くだろうと確信した
灰原雄の分も生きることが自分の本当に生きる意味
呪術界を去る、最も強い動機づけだと思いました
だから、七海建人の “ 退場 ” はそういうカタチで終わると思ってた
七海建人は人としても呪術師としても後輩たちに良いお手本だったでしょう
辞めて去っていく後ろ姿(背中)も…
別の人生を生きるられるという良い教科書になったと思います
先生いうトコロの七海建人の “ 役割 ” って何ですか
虎杖くんの成長の為の踏み台ってことですか?
高専の生徒たちの為の人柱ってことですか?
素人が不遜なこと言いますけど、私は必要を感じませんでした
退場= “ シ ” 一択に止まったのは
先生の物語・登場人物に対する向き合い方の怠慢だと考えました
勘違いしないで下さいね
思い通りの結末にならなかった事に頭にきてる訳じゃ有りません
其の三十九でも書いた通り悪趣味な作りに頭来るんです
それと、“退場のさせ方”ああいうやり方しか思いつかないとか…
それが違うんじゃないかって話…
昔も有りましたよね、確かあのマンガもジャンプだった
出てくる端から登場人物が強制退場ってマンガ
“ 退場 ” に何の意味も持たせてもらえず、ただ消されるだけ…
残酷に衝撃的に “ シ ” を描写されるだけ
全然変わってない無いんだね、
先生のお仕事も同じです “ 退場 ”=抹殺しか描けないなら
“ 退場 ” うんぬんのウンチク垂れるとか控えた方が良くないですか?
お気に入りは、強引な手を使っても乱入・再登場させるのに…
先生にとって、七海建人はただの使用期限切れ…
公式ファンブックp61参照
登場人物を大切に・丁寧に描く作家だと思っていたので、とても残念です
殉教者の意味 解っちゃったでしょ
生んでくれたことには感謝は忘れた事ないですよ